瞑想

一般に瞑想といえば心を静かにして無心になったり、目を閉じて何かを深く思いめぐらしあれこれと心を動かさない状態を指して言う。信仰している神仏に対して一心不乱に祈ることもまた瞑想である。インド人の瞑想についての考察は古く前3千年~前2600年頃のインダス文明の遺跡から、既にヨガのポーズを刻んだ印章が出土している。一方でギリシャ人は世界を理解するのに論理的な方法を重んじたことでギリシャ哲学と呼ばれる様々な学問を生み出した。特徴は何かを論ずる際に必ずその根拠を客観的に示すことである。ヘレニズムの時代にはこの両者が出会い対話を行い、あるときには融合した。

ゾロアスター教

インド人が瞑想を行い、ギリシャ人が世界について論証を行っていたころイラン系の人々はゾロアスター教を信仰していた。ゾロアスターはイランの宗教の改革者と言われる人で生年も前1600年から前600年とも言われ不明である。しかしその教義は聖典アヴェスターに残されイスラム教が浸透するまでは長らくペルシャの国教とされていて、西域地方でも信仰されていた。現代ではインドに少数がいるとされるが、日本の神社の狛犬などその影響は深く広い。またその教義はユダヤ教など一神教が生まれる契機となりえその後のキリスト教やイスラム教もその影響下にある。

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